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夏の風物詩“エイサー”

夏の風物詩“エイサー”

August

2021.

08

恩納の旬 FOCUS

沖縄の夏を彩る風物詩となっている「エイサー」は太鼓を叩きながら踊るというのは、ご存知の方も多いでしょう。
ですが、実際どのようなモノなのか知っている方はどれだけいるでしょうか?...という事で今月はエイサーを紹介します。

夏になるとよく見られるエイサーがなぜ、夏によく見られるかといいますと、夏だッ!祭りだ!エイサーだ!だからではありません。お盆だからなのです。そうです、エイサーは沖縄の盆踊りなんです。お盆で帰ってきた先祖の御魂をあの世へ送り出すために踊られています。沖縄の行事のほとんどが旧歴で行われます。お盆は旧暦の7月13日~7月15日です。毎年この時期になると各地域の青年団体が地元でエイサーを踊っています。伝統芸能とも言われていますが、伝統行事でもあるのです。

昨年はコロナ禍で人の集まりを避けるため、ほとんどの地域でエイサーが見られませんでしたが、今年も活動する団体は少ないかもしれませんね。
エイサー~過去から未来へ~
  • エイサーの歴史
    約500年前の資料に那覇の記録として残っていて、その頃が始まりだと考えられています。諸説ありますが、琉球王国時代に浄土真宗という仏教のひとつが伝わり、福島県のお坊さん「袋中上人(たいちゅうしょうにん)」が葬儀や法事の際に念仏形式の踊り(じゃんがら念仏踊り)を踊ったものが、のちにエイサーになったというのが有力な説と言われています。
  • 現在のエイサー
    現在のような三線の音色にのせて踊るようになったのは250年ほど前のことだそうです。最近では先祖供養のお盆だけでなく、景気付けとして結婚披露宴や新築祝いなどの祝い事でもエイサーが踊られています。また、恩納村内ではリゾートホテルや飲食店へ出向いてエイサーを披露する団体も少なくありません。※現在はコロナ禍でほとんどの青年団体が活動停止しています。
  • 先祖供養と見(魅)せるエイサー
    元々のエイサーは先祖供養の踊りですが、観光施設ではエイサーの型を取り入れてポップスなどの曲で踊る「創作エイサー」が見られます。衣装や踊り方をより独創的にして、お客様に見て楽しんでもらう踊りになっています。エイサーは県内の青年団体のみならず、今日では県外、海外にも創作エイサーなどの団体もあり、県をあげて「世界エイサー大会」といったイベントを開催するなど、空手に続いて沖縄発祥の文化として世界に広がっています。
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